IRのギャラクシー・エンターテインメント・グループ、2019年第2四半期および上半期業績を発表


 IRのギャラクシー・エンターテインメント・グループは13日、2019年第2四半期および上半期業績を発表した。

ギャラクシー・エンターテインメント・グループ(略称:GEG、香港証券取引所証券コード:27)は、13日、2019年6月30日までの3か月および6か月の業績を発表いたしました。

 

2019年第2四半期および半期業績のハイライト

 

GEG:マスゲーミングは堅調もVIPセグメントは減収

  • 上半期のグループの純売上高は262億香港ドル(前年同期比7%減)
  • 上半期のグループの調整後EBITDAは83億香港ドル(前年同期比4%減)
  • 上半期の株主に帰属する純利益(「NPAS」)は67億香港ドル(前年同期比7%減)
  • 第2四半期のグループの純売上高は132億香港ドル(前年同期比5%減、前四半期比1%増)
  • 第2四半期のグループの調整後EBITDAは43億香港ドル(前年同期比で横ばい、前四半期比9%増)
  • プラス要因により第2四半期の調整後EBITDAは約3億4900万香港ドル増加し、平準化調整後EBITDAは40億香港ドル(前年同期比11%減、前四半期比3%増)
  • 直近12か月間の調整後EBITDAは165億香港ドル(前年同期比1%増)

 

ギャラクシー・マカオ:マスゲーミングは堅調に推移し、施設増強計画は順調に進行中

  • 上半期の純売上高は188億香港ドル(前年同期比5%減)
  • 上半期の調整後EBITDAは63億香港ドル(前年同期比3%減)
  • 第2四半期の純売上高は95億香港ドル(前年同期比4%減、前四半期比3%増)
  • 第2四半期の調整後EBITDAは32億香港ドル(前年同期比では横ばい、前四半期比7%増)
  • プラス要因により第2四半期の調整後EBITDAは約2億5300万香港ドル増加、平準化調整後EBITDAは30億香港ドル(前年同期比11%減、前四半期比では横ばい)
  • 第2四半期の5つのホテルを合わせた客室稼働率は事実上100%

 

スターワールド・マカオ:マスゲーミングは堅調に推移し、施設増強計画は順調に進行中

  • 上半期の純売上高は57億香港ドル(前年同期比8%減)
  • 上半期の調整後EBITDAは19億香港ドル(前年同期比5%減)
  • 第2四半期の純売上高は28億香港ドル(前年同期比10%減、前四半期比8%減)
  • 第2四半期の調整後EBITDAは9億4300万香港ドル(前年同期比4%減、前四半期比は1%減)
  • プラス要因により第2四半期の調整後EBITDAは約9200万香港ドル増加、平準化調整後EBITDAは8億5100万香港ドル(前年同期比14%減、前四半期比3%減)
  • 第2四半期のホテルの客室稼働率は事実上100%

 

ブロードウェイ・マカオ:独自のファミリー向けリゾート、マカオの中小企業による強力な支援

  • 上半期の純売上高は2億9800万香港ドル(2018年上期は2億7,300万香港ドル)
  • 上半期の調整後EBITDAは2100万香港ドル(2018年上期は1,500万香港ドル)
  • 第2四半期の純売上高は1億4700万香港ドル(2018年第2四半期は1億3,100万香港ドル、2019年第1四半期は1億5,100万香港ドル)
  • 第2四半期の調整後EBITDAは600万香港ドル(2018年第2四半期は200万香港ドル、2019年第1四半期は1,500万香港ドル)
  • プラス要因により第2四半期の調整後EBITDAはおよそ400万香港ドル増加、平準化調整後EBITDAは200万香港ドル(2018年第2四半期は400万香港ドル、2019年第1四半期は1,100万香港ドル)
  • 第2四半期のホテルの客室稼働率は事実上100%

 

バランスシート:健全で流動性のあるバランスシート

  • 現金および流動性のある投資は504億香港ドル、ネットキャッシュは2019年6月30日時点で439億香港ドル
  • 2019年6月30日時点での負債は65億香港ドル(主に現在の財務収益管理プログラムに関連)
  • 発表済みの1株あたり45香港ドルの特別配当を2019年4月26日に実施
  • 引き続き1株あたり46香港ドルの特別配当を2019年10月25日ごろに支払うことを発表

 

開発に関する最新情報:開発機会を引き続き探索中

  • 短期的には若干の不便が生じましたが、当社は、すでに発表済みのギャラクシー・マカオおよびスターワールド・マカオに対する15億香港ドルを投じた改修増強計画を継続
  • コタイ地区ギャラクシー・マカオの第3および第4フェーズの開発は、ノンゲーミング事業のMICEやエンターテインメント、家族向け施設を中心に、ゲーミングも含めて進行中
  • 横琴島 – マカオの旗艦エンターテインメントリゾートであるギャラクシー・マカオを補完するために、ライフスタイルリゾートの計画を更新中
  • 国際事業の展開 – 日本を含む海外市場で機会を引き続き探索

 

GEG会長ルイ・チェ・ウー博士は次のように述べています。

 

「本日、グループの2019年第2四半期および上半期の業績をご報告できることを嬉しく思います。今年は中国とマカオにとって重要な年で、中華人民共和国建国70周年やマカオ返還20周年に加え、12日後の8月25日には次のマカオの行政長官選挙という、3つの大きなイベントが特に注目されています。

 

2019年上半期のグループ全体での純売上高は、前年同期比7%減の262億香港ドル、調整後EBITDAは、前年同期比4%減の83億香港ドルとなりました。2019年第2四半期のグループ全体での調整後EBITDAは、前四半期比9%増の43億香港ドルとなりました。当社のバランスシートはトータルキャッシュが十分にあり引き続き健全で、流動性のある投資は、504億香港ドル、ネットキャッシュは、439億香港ドルとなっています。バランスシートと事業運営が生み出すキャッシュフローが、株主への配当還元や開発パイプラインへの資金投入、国際事業開発計画の推進を可能にしています。

 

今年4月26日には、1株あたり0.45香港ドルの特別配当を実施しました。さらに、2019年10月25日ごろに1株あたり0.46香港ドルの特別配当を実施できることをお知らせできてうれしく思います。これらの配当は、マカオおよび当社の長期的な展望に自信があることの証左です。

 

マカオ市場は、地域の競争激化や現在進行中の貿易摩擦、中国経済の減速に伴うVIPの減少にもかかわらず、全体として比較的安定しています。リソースを最大、最高の用途に再配分し、より利益率の高いマスゲーミングビジネスの成長に注力してまいります。

 

すでに発表しております15億香港ドルの施設増強計画は順調に進んでおります。私たちは、この計画がギャラクシー・マカオおよびスターワールド・マカオの魅力と競争力の維持につながるものと考えております。短期的に見ると、一部のお客様にはご不便をおかけするかもしれませんが、中期的に見ると株主価値の創造につながるものと思われます。

 

また、コタイ地区のギャラクシー・マカオの第3および第4フェーズの開発を継続し、国際事業開発計画は案件ごとに見直しを進めてまいります。日本においては、引き続きコミュニティとの関係強化を図っており、最近の活動としては、EUROJAPAN CUP 2019のスポンサーや、マカオ大学および東洋大学との協力による日本―マカオ統合型リゾート・マネジメント・メンターシッププログラムがあります。中長期的には中国本土の中流階級の生活レベル向上が観光や娯楽、旅行の需要増加をもたらすと考えており、マカオの展望には自信を持っております。

 

港珠澳大橋が開通したことを嬉しく思っています。そして、広珠都市間鉄道の横琴島への延長によりコタイへのアクセスが改善することを心待ちにしています。マカオへのアクセスがより簡単になるインフラの開通や、グレーターベイエリアの統合計画の実施により、マカオ、香港および9つの広東省南部にある都市で人や物、資本の流れが促進されると私たちは考えております。

 

国際貿易に関する話し合いが継続しており、短期的にはこれが消費者心理や消費行動に影響を与える可能性があることは当社でも十分に認識しております。当社は、『世界の観光やレジャーの中心地』になるというマカオ政府の構想への支援に引き続き注力していく所存です。

 

最後になりますが、『ワールドクラスのアジアのおもてなし』のサービスを日々提供し、グループの成功に貢献している、当社のスタッフ全員に感謝の意を表したいと思います。」

 

市場概況

 

DICJ(マカオ博彩監察協調局)のレポートによると、マカオの2019年上半期のグロスゲーミングレベニュー(以下、GGR)は、1,451億香港ドル(前年同期比0.5%減)となりました。2019年第2四半期のGGRは、712億香港ドル(前年同期比1%減、前四半期比4%減)でした。

 

2019年上半期、マカオへの訪問者数は前年同期比21%増の2,030万人でした。このうち宿泊客数は、前年同期比8%増、日帰り客数は、前年同期比34%増となりました。宿泊客の平均滞在日数は、2.2日と前年同期比で横ばいでした。中国本土からの訪問者数は、前年同期比22%増の1,430万人となり、港珠澳大橋と高速鉄道の開通がマカオへの訪問客数増加につながったことを示しています。

 

2019年上半期には、VIPルームへの喫煙ラウンジの導入、世界経済の減速、新たな投資による競争に加え、地域のカジノとの競争の激化など、市場(とりわけVIPセグメント)に影響をおよぼす複数のできごとがありました。長期的に見ると、マカオのVIPビジネスは、競争力を維持していけるでしょう。

 

2019年1月1日に始まった喫煙ラウンジの導入は、従業員やゲストに好評でした。GEGのリゾート全体での新しい喫煙ラウンジの設置により施設内でのプレイヤーの分布が変化しました。特定のエリアの混雑がこれまでに比べ改善し、そのほかのエリアの利用が増え、全体的な顧客体験が向上しました。

 

2019年4月より、中国本土の住民へのビザ発給が緩和され、全土の入国管理センターでマカオへの観光ビザ申請が可能となりました。また、同時に中国国務院は横琴国際レジャーツーリズム・アイランドの建設計画を承認しました。この計画は広東、マカオ、香港の協調を後押しし、マカオの経済的多様性を推進することで、グレーターベイエリアの開発を前進させる可能性があります。

 

 
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