ロードサービスなどを提供する日本自動車連盟（ＪＡＦ）はこのほど、スマートフォン（スマホ）向けのウェブサービス「ＪＡＦドライブスタンプラリー（ドラスタ）」の2022年の累計実績を明らかにした。12月末時点では企画数188、参加者人数13万3121、スタンプ押下数30万5097を記録。21年同期間と比較すると企画数48、参加者人数2万85、スタンプ押下数8万3418の大幅な増加がみられた。
ＪＡＦでは10年度から全国の市区町村と観光協定を締結してドライブ観光客の誘致やイベントの開催などの観光振興策に取り組んでいる。その一環としてＪＡＦ中国本部が17年度、「ＪＡＦデジタルスタンプラリー（ＪＡＦデジスタ）」を実施した。当初は「デジタル化による業務効率化」「多くの自治体が必要としている観光客の属性や、動向などの統計データ分析」「スタンプラリーを通じたＪＡＦ未入会者への活動告知」などが目的だった。その後、ＪＡＦの全国的なコンテンツとするため、18年度からドラスタをリリースした。
その特徴は、ＪＡＦ会員と併せて、ＪＡＦ未入会者も参加できること。またＷＥＢビューを使っているため、アプリケーションをインストールする必要がなく、シニア向けスマホなどでも利用可能。スタンプを集めると、「プレゼント応募」や「電子クーポン」などの特典を得ることができる。
自治体や観光施設などの事業者側は、デジタルのため（紙が必要なく）環境に配慮した企画が実施できるほか、すでにシステム構築がされているため、低コストで運用可能などのメリットがある。
スタンプの取得方法は「二次元コード」と「ＧＰＳ（位置情報）」の2種を用意。この2種で取得できない場合は「スタンプコード」を利用できる。
データは参加者数、スタンプ押下数などの基本データに加えて、「性別」「年代」「居住地」「スタンプが押された時間帯」なども集計。これによりスタンプラリー参加者の属性や人気スポットなどの傾向を把握できる。ＪＡＦでは「全国2千万人以上の会員に向けた効率的なアプローチが可能」とアピールしている。
