日本航空(JAL)は12月10日、同月1日に発生したメルボルン―成田間の国際線(JL774便)の遅延について、乗務予定だった運航乗務員2人が、ホテルで行った事前確認で社内規定を超えるアルコール量が検知されたことが原因であったと発表した。
社内規定には、乗務前のアルコール検査で0.00mg/lを確認することに加え、「飛行勤務開始時に酒気帯びとならないよう飛行勤務開始12時間前に体内に残存するアルコール量を4ドリンク(純アルコール換算40グラム)相当以下に自己を制限すること」と定めているが、運航後の聞き取り調査で、制限を上回るアルコ―ル量を摂取していたことが判明した。
最終的に2人は再度アルコール検査を受け、規定を満たした状態で乗務したが、飛行機は予定より3時間11分遅れて離陸した。
JALは「お客さま、ご関係の皆さまにご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げる。二度とこのようなことがないよう再発防止の徹底を図っていく」と話している。