日本音楽著作権協会(JASRAC)は5月22日、2023年度の事業報告を東京都渋谷区の古賀政男音楽博物館で行った。インタラクティブ配信や大規模演奏会の増加などにより徴収額が1371億6千万円、分配額が1351億2千万円で、ともに過去最高額を達成した。
JASRACは今後も「アーティストファースト」を堅持しながら、全ての作品について公平で緻密な分配を行っていくと説明した。
この日は同会場で24年のJASRAC賞の贈呈式も行われた。JASRAC賞は前年度の著作物使用料が多かった作品の作詞者、作曲者、音楽出版社の功績と栄誉を表彰するもので、今年で42回目となる。
金賞に輝いたのはアニメ「推しの子」の主題歌として海外でも人気を博したYOASOBIの「アイドル」。銀賞にはHoneyWorksの「可愛くてごめん」、銅賞にはAlexandrosの「閃光」が選出された。
国際賞では「NARUTO―ナルト―疾風伝BGM」が5年連続、通算7回目の受賞。外国作品賞はニッポン放送のオールナイトニッポンでおなじみの「BITTERSWEET SAMBA」が受賞となった。