日本音楽著作権協会(JASRAC)は、今年6月分配期以降に適用する管理手数料実施料率について、「カラオケ」「ビデオ上映」「遊技機(上映・演奏)」「有線放送等」「映画上映」「ビデオグラム録音」の区分を対象に、引き下げを発表した。
改定後の実施料率は、カラオケが21%(現22%)、ビデオ上映が21%(現23%)、遊技機(上映・演奏)が11%(現13%)、有線放送等が8.5%(現9.5%)、映画上映が21%(現23%)、ビデオグラム録音が9.8%(現10%)。なお、一部の区分は3月分配期に限り実施料率が引き下げられている。
管理手数料は、音楽クリエイターなどの権利者へ使用料を分配する際に、分配額に対する一定率を控除するもので、JASRACの運営経費に充てられる。実施料率は、利用分野ごとに業務に要する実費を踏まえ、著作者、音楽出版社、学識経験者などで構成される理事会の承認を得て決定。使用料分配額に対する運営経費(実費)の割合は9.9%(2022年度)としている。
「音楽をご利用になる皆さまからお支払いいただいた使用料がクリエイターの新たな創作へとつながるよう、今後も著作権管理を推進するとともに、業務の効率化と経費の削減に向けた取り組みを続けていく」と同協会。