日本旅行業協会(JATAはこのほど、旅行イベント「JATA旅博2013」(会場=東京ビッグサイト)で業界の問題や課題を考察する国際観光フォーラムの2日目、9月14日のプログラム概要を発表した。創設した「ツアーオペレーター品質認証制度」を議論する特別シンポジウムのほか、「MICE」や「ツアーの安全性」などをテーマとした五つのシンポジウムを開催する。
2日目のシンポジウムは、平日に休めない旅行会社の一般社員などが参加しやすいよう土曜日に設定した。
特別シンポジウムは「日本のブランド力を強化して観光立国を実現する〜ツアーオペレーター品質認証制度の挑戦」。松本大学観光ホスピタリティ学科教授の佐藤博康氏をモデレーターに、中部圏社会経済研究所代表理事の小林宏之、雪国観光圏代表理事の井口智裕、国土交通省観光庁審議官の篠原康弘、JATA訪日旅行推進委員会委員長で日本旅行社長の丸尾和明の4氏がパネリストとして登壇する。
シンポジウム「MICEマーケティング」は、日本各地のMICEプロモーション戦略に対し旅行業界がどのように関わっていくべきなのか、具体的な事例からその可能性を探る。モデレーターは航空新聞社取締役編集長の石原義郎氏が務める。パネリストは近畿日本ツーリストECC事業本部カンパニー第7営業支店支店長の香川晴美、日本コンベンションサービスMICE都市研究所執行役員所長の廣江真、横浜市文化観光局観光コンベンション振興部長の赤岡謙の4氏。
世界各地で安全、安心であるはずのツアーで事故が相次いでいる。シンポジウム「旅行会社が主催するツアーの安全安心をどう確保するのか」では、中堅旅行会社のアウトバウンドでの取り組みを紹介しながら、災難を未然に防ぐための対策について議論する。モデレーターは近畿日本ツーリスト海外旅行部長の菅野貴氏。パネリストはグローバルユースビューロー営業部取締役部長の柴崎聡氏とユーラシア旅行社取締役企画旅行事業本部長の川畑宏氏。
シンポジウム「広域ディスティネーションのプロモーションを考える」では、市場主導のプロモーションと受け入れ地主導のプロモーションを検討し、観光戦略のマスタープランの在り方やその立案について模索する。モデレーターはフィンランド政府観光局日本代表の能登重好氏。ブランドUSA日本事務所日本代表・アジア地区担当ストラテジーディレクターの早瀬陽一、クロアチア政府観光局日本代表のエドワード・トゥリプコヴィッチ・片山、国土交通省中部運輸局企画観光部長の村田有の3氏がパネリストとなる。