日本旅行業協会(JATA、田川博己会長)は11月13〜16日、中国・上海で開催されたCITM(中国国際旅遊交易会)に観光庁と連携して訪中団を派遣した。CITMの主要行事に参加し、15日にはJATA主催の日中観光交流パーティーを開いた。
中国代表団が「ツーリズムEXPOジャパン」会期中の9月26日にJATA三役を表敬訪問。日本人観光客の復活への期待と、CITMへの参加の歓迎を表明したことから、それにこたえる形で今回の訪中となった。
訪中団は田川会長を団長に、菊間潤吾副会長、丸尾和明副会長らJATA役員、海外旅行推進委員、訪日旅行推進委員、中連協役員など38人。
日中観光交流パーティーは中国から93人を招待し、上海のホテルで開催。主催者あいさつで田川会長は「CITMを見て、新しい中国をアピールする意欲を感じた。私たちのツーリズムEXPOジャパンのテーマも『新しい旅が始まる』だった。まさに『新しい中国』『新しい日本』のコンテンツをどう作り、見せていくかが、日本から中国、中国から日本、双方ともに必要だ」と強調した。
来賓の中国側からは上海市旅遊行業協会の朱承蓉常務副会長が「10年前の中国は日本人観光客でにぎわっていたが、今は不調。復活に期待している」と語った。
観光庁の久保成人長官は「太田国土交通大臣と中国国家旅遊局の迁前局長が6月に会談し、日中の観光交流を再開する道筋はつけられた。相互交流の強化に向けて頑張りたい」と意欲を示した。
中国側の参加者からは今後も継続的に情報交換の場を設置することを期待する声が多かった。
日中観光交流パーティーの様子