日本旅行業協会(JATA)は15日、第30回「ツアーグランプリ」の募集を開始した。これまでの「国内・訪日旅行部門」「海外旅行部門」のうち、今回から「訪日旅行」を新規部門として分離独立させ、合計三つの部門で表彰を行う。
ツアーグランプリは、旅行業における企画力とマーケティング力の向上、「観光立国」の施策に寄与することを目的に設立された表彰制度で、今回で30回目を迎える。今回の募集は昨年4月から今年3月末までに催行された企画旅行(募集型、受注型)や訪日旅行などで実施された企画提案を選考対象とする。
今回から表彰部門を国内旅行、訪日旅行、海外旅行の3部門に変更するほか、前回を含む過去2回、各部門内に設けていた「企画創造」「デジタル活用」「SDGs」のサブカテゴリーを廃止した。デジタル化やSDGs関連の取り組みの重要性が広く社会通念化したことや、応募先部門の選択について応募者から問い合わせが増加したことなどを考慮し、このたび部門を簡素化するに至った。
表彰は今回整備される3部門のうち、それぞれに「観光庁長官賞」1点、「優秀賞」複数点、「審査員特別賞」複数点を用意。最も優秀な取り組みに対しては、全応募の中から1点のみ「国土交通大臣賞」を贈呈する。
選考の審査基準は「斬新性」「事業性」「業界貢献度」の3指標を主な軸とし、そのほか実行委員会・審査員が必要と認めた基準により審査を行う。
応募は5月15日の夕方6時までの間、所定のエントリーフォームから受け付ける。各団体につき10企画まで応募が可能で、5月下旬に1次審査会、6月中旬に最終審査会を実施し、選考結果発表・表彰式は7月10日に実施する予定。