東北復興支援プロジェクト「行こうよ!東北」として、昨年12月に会員旅行会社ら約千人を東北に派遣した日本旅行業協会(JATA、菊間潤吾会長)は、その旅行会社が現地情報を元に企画した商品のコンテストを実施。優秀賞12コースを1月30日に発表した。優秀賞の中からJATA会長賞にエヌオーイーの岩手コース、国内旅行推進委員長賞にジャルパックの山形コースが選ばれた。
応募総数は132コースで、企画内容の斬新さや東北の新たな魅力が盛り込まれているかなどの観点から東北6県各2コースを選出。新鮮な目で東北の観光素材を掘り起こしてほしいと派遣団への参加を呼びかけた海外旅行中心の旅行会社からも企画が寄せられた。
JATA会長賞はエヌオーイーの「いわて・みやこソウルフード&B級グルメ満喫! コンパクトでも内容ぎっしり1泊2日」、国内旅行推進委員長賞はジャルパックの「高畠・楢下宿と50年に一度の御開帳『山寺』を専門家と巡る旅」。ほか優秀賞の企画旅行会社は、青森県賞=ユーラシア旅行社、びゅうトラベルサービス▽秋田県賞=近畿日本ツーリスト、イーホリデーズ▽岩手県賞=毎日企画サービス▽宮城県賞=京王観光、ユーラシア旅行社▽山形県賞=風の旅行社▽福島県賞=クラブツーリズム、日本旅行。
1月30日、東京・霞が関のJATA本部で開かれた授賞式でエヌオーイーの林田建夫社長は、「東北はまだ復興途上。受賞した企画を商品化することで、復興の一助になれば」と話した。ジャルパックの二宮秀生社長は「日ごろから『いい旅、新しい旅をお客さまに喜んでいただく』を企業理念に掲げている。受賞は本当に光栄だ」と喜んだ。
国内旅行推進委員会委員長の吉川勝久JATA副会長は「JATAの旅行会社それぞれがしっかりと東北地方に送客していきたい。『旅の力』による東北の復興支援は今後も継続していかなければならない」と決意を新たにしていた。
優秀賞の旅行会社の代表者ら