日本旅行業協会(JATA、金井耿会長)は15日、1日も早い復興に向け業界全体で支援するため「東日本大震災からの復興に向けた宣言」を発表した。「日本を元気に、旅で笑顔に。」を合言葉に旅行を促進し、「旅の力」で日本を元気にしようとしている。
復興対策については国内、海外、外国人の各旅行委員会で情報と意見を集約し、「復興プロジェクトワーキンググループ」を立ち上げて協議。その中で、まず宣言を行ったうえで、国内、海外、訪日旅行のそれぞれの具体的な施策を推進していく方針を決めた。
宣言は、「日本を元気に、旅で笑顔に。」を合言葉に、内外に日本の復興をアピール▽復興に向け地域の状況に応じて旅行の促進を図り、「旅の力」によって人や社会が元気になるよう力を尽くす▽夏の長期休暇取得を支援する旅行スタイルなど節電への取り組みに対応する施策を推進するなど4項目。7日の臨時理事会で採択した。
国内旅行に関する施策では、JRグループが実施する青森デスティネーションキャンペーンに協力し、東北、北関東も含めた地域の観光振興を盛り上げたい考え。風評被害のある地域への支援としては、正確な情報を把握し、社会への発信に努めるとともに、旅行商品の造成にもつなげる。
9月29日〜10月2日に東京で開催する旅行イベント「JATA旅博2011」では、復興支援コーナーの設置やチャリティーオークションの開催などを計画している。
訪日旅行はJNTOなどと連携して、状況を見据えながら対応していく。