JATA、TEJ2025の開催概要を発表 B to B強化で中部・北陸エリアの観光振興目指す


JATA早坂室長

JATA早坂室長

 日本旅行業協会(JATA)は3日、今年9月25(木)から28日(日)にかけて開催予定の「ツーリズムEXPOジャパン2025」(TEJ2025)の公式ホームページを公開した。13日に東京・霞ヶ関のJATA本部で開催した定例会見では、JATAツーリズムEXPOジャパン推進室の早坂学室長がTEJ2025の開催概要を説明。中部・北陸地域の観光振興(復興支援)や中部国際空港の国際化、BtoB強化による産業活性化を目指すとした。

 TEJ2025は、9月25日から28日までの4日間、中部国際空港に隣接する「Aichi Sky Expo」(愛知県国際展示場、常滑市)で開催。TEJの愛知県での開催は今回が初となる。25、26日を業界日、27、28日を一般日とし、開催期間中の来場者目標は10万人(業界日は3万4千人、一般日は6万6千人)。1日の来場者数では、同会場の最高記録となる3万人以上を目指す。

 開催テーマは、「旅は“知”の再発見(Travel for Discovery and New Encounters)」。旅を「楽しむもの」だけでなく訪れた地域を「知る」ことととらえ、国内外から多くの業界関係者や一般人の来場を目指している。展示商談会や各種フォーラム、セミナーに加え、今回は日本政府観光局(JNTO)主催の「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2025(VJTM,VJMM)」も合同開催。中部・北陸9県の協力により、各地域の魅力を体感できる演目や飲食物の提供といった交流事業も展開する。

■展示商談会
 出展小間数目標は1100小間とし、国内外から出展を募集している。今回は、地域の特徴を生かした特集エリアや特別コーナーの充実を図り、近年注目されているコンテンツツーリズムやワーケーション・ラーケーションのコーナーを設置予定。また今回特筆すべき点として、中部北陸9県(愛知、三重、岐阜、静岡、長野、滋賀、石川、富山、福井)による共同ブースの出展を予定しており、エリア内の連携を強化。新たな観光ルートの開発につながることが期待される。このほか、若年層に業界への関心を高めてもらうべく、学生向けに海外旅行促進を目的とした業界日の招待や一般日の無料化を今年も実施する。

 「トラベルソリューション展2025」も業界日に同時開催。デジタル技術やサービスなどで観光産業をサポートする事業者向けに、B to Bに特化した展示の機会を提供し、業界関係者との間で新たなビジネス創出を狙う。

 商談会では、各出展ブースでの自由商談に加え、「アポイント商談」を業界日に実施。事前に出展者と旅行会社バイヤー・メディアバイヤーをマッチングさせ、当日に出展者ブース内で商談を行う事前アポイントメント制とする。今回はB to Bの強化を図り、商品造成担当者に加えて団体・企業セールス担当者も独自カテゴリーとして募集。特に海外MICE、海外教育旅行バイヤーの充実を図り、日本コンベンションビューロー(JCCB)とも連携しながらMICEオペレーターの誘致も行う。

■TEJカンファレンス(旧:フォーラム&セミナー)
 従来の「フォーラム&セミナー」から「TEJカンファレンス」に名称変更。25日には基調講演や「UN Tourism世界観光倫理憲章署名式」「UN Tourism×JATA MOU締結署名式」「第8回観光大臣会合」(10カ国程度参加予定)を実施。26日には主催3団体(日本観光振興協会、JNTO、JATA)による「テーマ別シンポジウム」を、国内・海外・訪日旅行の各テーマで開催するほか、全国知事会による「休み方改革シンポジウム(仮称)」も実施する。

■VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2025(VJTM,VJMM)
 国際化促進の取り組みとして、VJTM2025,VJMM2025を同時開催。セラーとして海外から300以上の企業・団体、280社のバイヤーを招き(予定)、対面での商談会を25日から27日午前にかけて実施。27日午後からはバイヤー245人をファムトリップに招待し、中部・北陸エリアを中心に12コースを回ってもらう。

 JATAの早坂室長は、「愛知での初開催ならではのトピックスを作り上げていきたい」と意気込みを語ったほか「中部国際空港のさらなる国際化につなげたい」と述べ、セントレア空港周辺から愛知県全体への観光活性化に向けても期待を示した。

 TEJ2025の詳細については、7月中旬に愛知県で開催予定の開催概要発表会見で公表するとしている。
JATA早坂室長
ツーリズムEXPOジャパン推進室の早坂学室長

 
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