日本旅行業協会(JATA)は7日、新理事長に元国土交通省国土交通審議官の柴田耕介氏を選任した。9日、東京・霞ヶ関のJATA本部で着任の会見を行った柴田理事長は「観光立国推進の動きにそって日本の観光をもっと豊かで楽しめるものにしていく必要がある。その中で、旅行業の人々が担うべき役割は大きい」とJATAの意義と方向性を語った。
理事長として一番に取り組む課題は、インバウンドが順調に伸びていることから、アウトバウンドと国内観光の振興だと発言。国内観光振興策について柴田理事長は、JATAでは宿泊拡大事業を推進中と述べたうえで、「皆が旅をしたいと思う雰囲気を作ることが大事だ。安全、安心だけでなく、もう一歩前に進んで『楽しもうよ』という雰囲気を作りたい」と自身の考えを示した。
会見に臨む柴田理事長