一般消費者に海外旅行情報を提供するイベント「JATA世界旅行博2007」が14日から16日までの3日間、国内外の観光産業関係者が参加する「JATA国際観光会議2007」が前日の13日、それぞれ東京ビッグサイトで開かれた。世界旅行博には、過去最高だった昨年の10万6241人を上回る10万7078人が来場し、盛況だった。
世界旅行博では、各国政府観光局や旅行会社、航空会社がブースを設置し、さまざまなPRを展開した。出展者によるステージパフォーマンスや各種のセミナーなども催された。
また、「中東」をテーマ地域とした特別ゾーンを設け、アラブやイランなどの情報を発信。アラビアン音楽の演奏、ラマダンテントの体験、飲食など、中東独自の文化を体感できる企画も盛りだくさんに行われていた。
「日本海外旅行市場の活性化に向けて」と題された今回の国際観光会議は、2千万人市場の創造をテーマにしてきた過去4回を総括するもの。基調講演では、日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)の舩山龍二会長が「ツー・ウェイ・ツーリズムで築く『観光立国』」を語り、「理想形は日・中・韓の交流」と指摘した。世界観光機関(UNWTO)のフランチェスコ・フランジャリ事務局長による基調講演もあった。
多くの人が世界の旅を体験した