日本旅行業協会(JATA)は13日、通常総会を開き、日本旅行社長の金井耿氏を新会長に選んだ。就任のあいさつで金井新会長は「大変難しい時期だが、会員各社の繁栄につながるよう、協会の活動が皆さまの役に立つ形で展開できるよう頑張って努めていく。新しい役員のメンバーと会員の力添えをいただき、全力で取り組んでいきたい」と意気込みを述べた。
JATAが最も注力するのは2010年に日本人海外旅行者数を2千万人にする「ビジット・ワールド・キャンペーン」(VWC)だが、その達成は容易ではない。大手旅行会社の海外パックツアーでは、航空各社が燃油サーチャージの値上げを予定する7月、さらに8月に人員ベース10%前後の落ち込みも見られる。自ら語る「大変難しい時期」の舵を取る金井新会長の手腕が問われる。
役員改選で、古木康太郎(グローバルユースビューロー会長)、佐々木隆(JTB社長)の両副会長は留任。新町光示会長(ジャルパック会長)は特別顧問に就いた。
金井耿氏