JATA経営フォーラム、公開収録会に80人参加 危機管理・離職防止策学ぶ


会員各社から約80人が参加した

 日本旅行業協会(JATA)は10日、今月27日午後1時からWEBで限定配信される「第33回JATA経営フォーラム2025」について、基調講演の公開収録会を東京・霞ヶ関のJATA本部で実施した。モダンボーイズ代表取締役・竹中功氏が登壇し、「危機管理に強い組織」「人が辞めない組織」の作り方に関する講演を実施。加盟会員各社の経営層など約80人が参加した。

 冒頭、JATAの髙橋広行会長が登壇。旅行業界が「稼げる業界」に生まれ変わる必要性を説き、そのためには旅行業の高付加価値化が重要だと強調した。髙橋会長はこのテーマに関して、「自分事として考えることが重要で、その場が今回の経営フォーラムだ」とし、今回のフォーラム開催の意義を力説。業界の変革に向けて特に取り組むべき課題についても紹介し、基調講演やセミナーを活用して知見を広げるよう訴えかけた。

 基調講演では、危機管理コンサルティング事業などを手掛けるモダンボーイズの代表取締役・竹中氏が登壇。危機管理に強い組織、人が辞めない組織の育て方について講演を行った。

 竹中氏は、元・吉本興業グループ役員として広報・危機管理に長年従事。官公庁や自治体、業界団体や企業、大学などに対する講演会やセミナーを通して、ビジネス人材の育成や危機管理、広報、メディアリレーションなどに関するコンサルタント活動を行っている。

 今回の基調講演では、主に組織が取り組むべき危機管理や有事の対応方法、若手人材が離職しない組織の作り方について、具体例も交えて紹介。特に危機管理対策については、事故や不祥事の発覚などの事態が生じる前の段階(平常時)から、さまざまなリスクに注意を払う重要性や、謝罪を行う場面などの対応策などを解説した。

 「第33回JATA経営フォーラム2025」は、今月27日午後1時から4月4日までの間、WEB上で開催。事前登録をすることで、期間中はいつでも視聴できる。「柔軟で強靭(きょうじん)な組織作りと協調共創が織りなす旅行業の未来~レジリエントな組織作りを目指して~」をテーマに、業界のさまざまな著名人が登壇し、明日の旅行業経営に役立つヒントを提供する。

 フォーラムでは今回収録された基調講演のほかに、AI活用や人材採用に関するセミナー、国内・訪日・海外旅行、輸送やカスタマーハラスメント(カスハラ)に関する各種パネルディスカッションなどが実施予定。開催概要や参加の事前登録用URLは、JATAの公式サイトで公開している(https://www.jata-net.or.jp/about/jata-active/about02_04/formu2025/)。

会員各社から約80人が参加した

 
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