日本政府観光局(JNTO)は1日、今年11月に開催する国内最大のインバウンド商談会「VISIT JAPANトラベルマート2021」について、新型コロナウイルス感染症の状況が見通せないことから、海外バイヤーがオンラインで参加するハイブリッド方式で実施すると発表した。セラー側の国内出展者の募集は8月ごろに行う予定。
トラベルマートは11月25、26日にインテックス大阪(大阪市)で開催する予定。ハイブリッド開催は初めて。日本観光振興協会、日本旅行業協会、JNTOが主催する旅行見本市「ツーリズムEXPOジャパン」(11月25~28日)と合同開催を予定。
海外の旅行会社などのバイヤーは来日せずにオンラインで商談に参加。自治体やDMO、宿泊・観光施設、旅行会社などの国内から出展するセラー側は商談会場に集まるが、新型コロナの感染状況によっては国内セラーを含めて完全にオンライン商談とする可能性がある。
オンライン参加のため、時差を考慮して参加する海外バイヤーは、アジア、豪州、中東が中心となる予定。対象の国・地域は、中国、韓国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、ニュージーランド、中東地域の14カ国・地域を予定。海外バイヤーの参加予定は約150社。国内セラーは約150社を募集する予定。
これまでは「VISIT JAPANトラベル&MICEマート」として開催してきたが、今回はMICE専門の海外バイヤーは招請しない。
昨年10月に横浜市で開催予定だった「VISIT JAPANトラベル&MICEマート2020」はコロナ禍を受けて中止となった。同じく10月に沖縄県宜野湾市で行われた「VISIT JAPANトラベルマート2020―EAST ASIA」は、商談会を中止し、日本のインバウンド関係者を対象にしたセミナーに変更された。