日本政府観光局(JNTO)は今年度、旅行商品の造成・販売支援による訪日客数51万8千人、ウェブサイトの年間アクセス数1億4800万ページビュー(PV)、国際会議の誘致件数75件を具体的な数値目標に掲げ、事業に取り組む。韓国市場向けの「温泉と地方都市」をテーマとした旅行商品の造成なども新たに手掛け、訪日外客1千万人達成と、後に続く訪日外客3千万人達成につなげたい考えだ。
目標数値は、10年度事業計画に盛り込んだ。
海外宣伝事業では、海外メディアの取材支援、海外旅行業界向けの人材育成事業を実施。訪日旅行商品の造成事業では、中国市場向けには西日本方面商品の造成を行う。
ウェブサイトは多言語地図コンテンツの導入により、昨年は08年度比60%増の1億870万PVとなるなど成果を上げる。今年度は中国、韓国語での、飲食、ショッピング情報の充実を図ることでさらなる利用拡大を図る。MICE誘致については、主に中国、韓国、東南アジアを重点市場に位置付け、海外主要見本市への出展などによる海外に向けた積極的なプロモーションを行う。
18日会見した間宮忠敏理事長は、「『ビジット・ジャパン事業の目標達成の最終年』『訪日外国人3千万人プログラムの第1期のスタート年』にあたり、訪日事業にとって重要な年」と述べた。