日本政府観光局(JNTO)は6日、インバウンド振興旅行フォーラムを東京都文京区のホテル椿山荘で開いた。JNTOの重点事業戦略として、今年2月にスタートした欧米豪などを対象とするグローバルキャンペーン「EnJoy my Japan」の実施状況などを報告した。
グローバルキャンペーンは、欧米豪を中心とする訪日旅行の無関心層がターゲット。旅行先としての日本への関心を高めるため、今年2月から6カ国でのテレビCM、動画を使ったオンライン広告などを展開している。
効果検証のアンケート調査の結果では、キャンペーン動画を視聴した訪日無関心層の約77%で、日本、訪日旅行への態度が前向きに変化。JNTO地域連携部の遠藤克己統括役は「この態度変容をさらに促進、深化させ、訪日旅行につなげる。他のデータとも掛け合わせ、より精度の高い分析を行い、今後の各種事業に生かす」と説明した。
2019年のラグビーワールドカップ日本開催、20年の東京オリンピック・パラリンピックを活用した訪日プロモーションも強化。メディアなどの招請、地方誘客への情報発信などを実施。大会前、期間中にとどまらず、大会後のレガシー(遺産)の構築に向けて継続的な事業展開を目指す。