JR東日本とANAは22日から両社の提携カードである「ANA VISA Suicaカード」の発行を新たに始める=写真。ANAカード、ビューカードとして使えるほか、電子マネー「Suica」としての利用やカードでの航空機の搭乗ができる。予約、購入サイトのIDなどを共通化も行い、利用者の利便性向上を図る。
同カードは、年会費2100円で利用できる。ANAグループやスターアライアンス便の搭乗やクレジットカードの利用でマイレージを貯めることができる。また同カード1枚で、Suicaとして電車に乗ったり買い物したりできるほか、事前に航空便の予約、決済、座席指定をした場合にはチェックインなしで搭乗できる「SKiP機能」を使うこともできる。会員の目標人数は、2〜3年以内に30万人。
提携カードの発行に先立ち10月8日からは、JR東日本とANAがそれぞれ提供する個人向けウェブサービス「えきねっと」「ANA SKY WEB」、法人向けウェブサービス「ビジネスえきねっと」「ANA@desk」のサイト間を移動の際に必要だったIDやパスワード入力をなくすなどしてシームレス化。JR券と国内航空券の予約、購入をスムーズに行えるようにした。JR東日本はJALとも提携カードを発行しているが、カードイメージ両社間でもウェブサービスのシームレス化を行っている。
また11月4日からはANAグループの全日空商事が展開する売店「ANA FESTA」のうち、羽田空港内の14店舗でSuica電子マネーを導入。Suicaでの買い物を可能にする。
提携カードの発行は、昨年12月に発表した、両社の包括提携の一環。今年3月からは、両社の旅行会員組織「大人の休日倶楽部」「旅達」の各会員に、高品質の共同企画旅行商品などの提供、販売を行い、両社の特性を補完しあい、需要拡大を図っている。