
Welcome Suica Mobileの予約画面イメージ
JR東日本、チケッティングサービスを大幅刷新
3ヶ月前から新幹線予約可能に
JR東日本は4月8日、「えきねっと」などのチケッティングサービスの機能拡充を2025年秋から順次実施すると発表した。新幹線の早期予約や輸送障害時の柔軟な対応、訪日外国人向けサービスの連携など、利便性を大幅に向上させる施策を打ち出した。
早期予約サービスで旅行計画がより確実に
最大の目玉は、新幹線の「早期予約サービス」だ。これまで1ヶ月前からだった予約開始を、最大3ヶ月前に拡大する。JR東日本・JR北海道エリアの一部新幹線が対象で、列車・座席数は限定される。
旅行や帰省の計画を立てやすくなる一方、人気列車の争奪戦が早まる可能性も。利用者の予約行動に変化をもたらしそうだ。
輸送障害時の対応力を強化
運休や遅延発生時の利便性も向上する。これまで窓口対応が必要だった発車時刻を過ぎた先行列車への変更が、WEB上で可能になる。さらに、「トクだ値」などの割引きっぷでも、同条件での変更ができるようになる。
突発的な輸送障害時には、タイムリーに無手数料での払い戻しにも対応。利用者の負担軽減と、駅窓口の混雑緩和が期待できる。
訪日外国人向けサービスも充実
訪日外国人向けには、「Welcome Suica Mobile」と「JR-EAST Train Reservation」の連携を開始。スマートフォン1台で、Suicaの発行から新幹線・特急列車の指定席予約までシームレスに行えるようになる。
Welcome Suica Mobileの予約画面イメージ
JRE IDとの連携でさらなる利便性向上
「えきねっと」と「JRE ID」の連携も開始される。JRE IDを持つユーザーは、えきねっとの会員登録が簡素化。さらに、他のJR東日本グループサービスとのシームレスな連携も実現する。
これらの機能拡充により、JR東日本は国内外の利用者に対して、より使いやすいチケッティングサービスを提供する。移動のシームレス化や予約の柔軟性向上は、利用者の利便性を高めるだけでなく、JR東日本の競争力強化にもつながりそうだ。
さらに、2026年春には新幹線に特化した新サービスの提供も予定している。「乗りたい」と思った瞬間にストレスなく新幹線チケットを入手できる仕組みを目指すという。