JR東日本は、地元民が企画した地域ならではの旅をパッケージ化した新しいツアー商品「旅市」を造成、20日、発売した。第1段は山形県の白鷹町観光協会が提案した旅など3エリア9コース(設定期間7月1日〜9月30日)となっている。旅市という言葉は「人が集う市に新鮮な野菜が並ぶように、地元の人がお勧めする観光素材を集めた」(同社)という意味を込めた。
(1)地域に根ざした風土・文化(2)地産地消(3)人との触れ合い──をコンセプトに、宿泊施設や昼食場所、ガイドなど地域の観光に携わる地元の人が企画した旅行プランを集めた。
料金は1泊2日で大人1人2〜4万円。首都圏のびゅうプラザで販売する。
9コースのうち白鷹町観光協会のツアーは「紅花畑で、地元の人に教えてもらいながら、ひたすら紅花摘みを手伝い、畑を眺めながら地元の素材を生かしたお弁当を味わう」もの。
また、宮城県大崎市の「稟菜・上の家」提案の旅は「地元民が地域活性化のために農家レストランとして再生した古民家で、田園風景を眺めながら、おばあちゃんが作る地産地消の料理を楽しむ」という。このほか、ガイドと共に自然散策をしたり、宮城・白石で城主だった片倉家の足跡をたどるツアーなどをそろえた。
秋以降は、同社のエリア内で商品設定地域を拡大していく方針だ。
パンフレット