JR東日本は15日、東京駅内の待ち合わせスペース「びゅうスクエア」に東日本大震災の被災地域の復興支援拠点「お祭りストリート」を開設した。来年3月までの期間、被災地域の物産展や東日本各地の祭りの実演、観光PRイベントなどを継続的に実施し、東北と日本の「元気」を発信していく考え。15〜17日には第1弾として福島の観光物産イベントを実施し、会場は旅行者や買物客らでにぎわった。
第1弾として実施したのは、JR東日本や福島県がつくる「東京駅東日本復興支援実行委員会」(委員長=梅原康義・JR東日本取締役東京支社東京駅長)主催の「福島の元気」を発信する観光物産イベント「応援ありがとう ふくしま観光物産大感謝祭」。会場には旬を迎えた同県特産の白桃などの農産物のほか、漬物や会津漆器などの伝統工芸品が勢ぞろい。観光PRブースでは、観光コンシェルジュがご当地グルメや観光スポット、夏祭りなどに関する情報を案内した。
15日のオープニングセレモニーには、梅原委員長のほか、溝畑宏・観光庁長官、内堀雅雄・福島県副知事、あったかふくしま観光交流大使を務める女優の白羽ゆりさんらが出席=写真。溝畑長官は、「福島からもらった豊かさや元気を返す、今こそ『恩返し』の時。観光を通して日本を元気にしていこう」と力強く語った上で、招きネコを片手に「福島に来てにゃ」と福島への来訪を訴えた。
梅原委員長は「(感謝祭で)福島に触れてさらには足を運んでほしいし、各地の皆さんにこの場所を使ってもらえれば」とアピールした。