JR東日本と東急電鉄は来春、静岡県の伊豆エリアで「観光型MaaS」の実証実験を行う。駅や空港から観光地を巡り、旅館・ホテルに着くまでの2次交通を検索、予約、決済できるスマートフォンのアプリを開発。観光客に利用してもらう。観光客の利便性向上ほか、収集した観光客の移動データを地域観光での課題解決に役立てる。
MaaSは「Mobility as a Service」の略。2次交通統合型サービスと訳され、少子高齢化に伴う自家用車の減少を踏まえ、欧州などで普及が進んでいる。
アプリでは、駅から観光施設を数カ所巡り、宿泊施設に着くまでのコースと交通パターンが掲示され、予約が必要なタクシーやレンタサイクルなどは予約、バスは乗り放題パスなどの購入がその場でできる。
事業は楽天が参画。決済システムの導入などで協力する。
来年春の「静岡デスティネーションキャンペーン」開催時に実施する。今後は北海道、東北など他の拠点での展開も予定している。実証実験の運営事務局を担当するジェイアール東日本企画は、「伊豆の旅を予定する全てのお客さまにこのアプリを『着地商品』としてお薦めしたい」と話している。