JR西日本と鳥取県岩美町は10日、豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS瑞風」(以下、瑞風)の2017年春の運行開始に合わせ、立ち寄り地の駅の一つである東浜駅をリニューアルし、駅周辺を整備して新しいレストランを開業すると発表した。
瑞風では1日1回、沿線の歴史、文化や風景を楽しむ立ち寄り観光を用意している。東浜駅は「山陽・山陰コース(2泊3日・周遊)」の3日目の立ち寄り地。世界ジオパークに認定されている、駅前に広がる浦富海岸の眺望と地引網の実演を楽しむことができる。
乗降駅となる東浜駅の新たな駅舎は、瑞風を監修する浦一也氏のデザイン。東浜駅は海辺を前にした風光明媚な駅であるため、ゲートにステンレス鏡面天井、待合室に全面透明ガラス窓などを選定した。
駅前広場を整備するほか、トイレを新設。浜辺には遊歩道や東屋を整備する。
新しいレストランは東浜駅と同様、浦氏がデザインを監修。東浜駅近くの旧保育所施設を改修する。レストランの名称はイタリア語で海辺を意味する「AL MARE(アルマーレ)」。同コースの瑞風の乗客は、レストランでブランチをとることになる。
レストランには、海を望むテラス、高い天井の広々としたダイニングスペース、アプローチに沿った庭園を整備。厨房の一部には石窯を設置し、地元の新鮮な素材を生かした料理を提供する。料理の監修は、鳥取県内でカフェやウエディング事業などを展開する「Trees」が行う。