JR6社(JR北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州)でつくる共同宣伝協議会は、2010年の4月から6月までの3カ月間に行うデスティネーション・キャンペーン(DC)の目的地を奈良県に決定した。山本章義・JR西日本常務執行役員大阪支社長が19日、奈良県庁知事室で荒井正吾知事に決定通知書を手渡した。
2010年は、平城京への遷都を記念し、平城宮跡などを主会場に奈良県で行われる「平城遷都1300年祭」の開催年にあたる。DCの決定で1300年祭の全国宣伝にJR6社が協力する格好になる。
奈良DCでは、全国の駅貼りポスターや列車内の中吊り広告などで誘客に向けた宣伝を展開するほか、JR時刻表、雑誌「旅の手帖」で特集記事を掲載する予定。
DCは、JRグループと地方行政、地元の観光事業者らが一体となって行う広域的な観光誘致キャンペーン。第1回目は、1978年に当時の国鉄が和歌山県とともに実施した「きらめく紀州路キャンペーン」。奈良県での実施は、86年の「あなたとなら大和路」以来、2回目となる。