インバウンド誘客に重点
JR九州と全日本空輸(ANA)は6月26日、九州のさらなる地域活性化の実現に向け、連携して取り組むことで合意したと発表した。外国人観光客の取り込みに重点を置いている。
ANAの観光情報多言語発信サイト「ジャパン・トラベル・プランナー」で、JR九州の特徴である「D&S(デザイン・アンド・ストーリー)列車」を特集する。これにより、列車に乗ることを目的とした観光需要の喚起を行うとともに、沿線上の観光コンテンツをピックアップし、外国人観光客に九州の魅力をアピールする。
また、9月から始まるラグビーW杯期間中に、試合が行われる福岡、熊本、大分を中心に九州北部エリアをお得に旅行できる訪日客向け鉄道周遊切符「ANA&JR九州レールパス」を一部のANA国内線機内で販売する。
販売期間は9月1日から10月31日を予定し、東京と福岡、大分、熊本を結ぶ3路線で販売。3日間と5日間用の2種類設定し、機内販売価格はそれぞれ7500円、9千円とする。
エリア内の新幹線、特急・普通列車の指定席が乗り放題となる。
両社は「連携して現地を訪れる方々の利便性を向上させる取り組みを推進することで、広く観光客を呼び込み、地元の経済を潤し、活気にあふれた九州を築いていく」と話している。