JR九州は8日、熊本駅であまくさみすみ線(熊本駅〜三角駅)にデビューする観光列車の特急「A列車で行こう」の出発式を行った。デビューを祝い、テープカット=写真=やくす玉割り、地元の玉名スウィングオーケストラによるジャズの演奏があり、出発を盛り上げた。
式典で唐池恒二社長は「待ちに待った列車が走り出す。素晴らしい列車に仕上がった。天草は歴史、自然、食、イルカウォッチングなど観光資源はA級。A級の観光地にこの列車で出かけていただきたい」とあいさつ。来春公開予定の映画「僕達急行 A列車で行こう」に出演している女優の村川絵梨さんも1日駅長として参加し、迫田孝昭・熊本駅長とAのポーズで出発進行の合図をした。
A列車で行こうのデザインは、同社の人気列車を次々とデザインしてきた水戸岡鋭治氏。デザインのコンセプトは「16世紀大航海時代のヨーロッパ文化」と「古き良き“あまくさ”」。教会などをイメージしたカウンターバーやステンドガラスなどが車内を彩る。
同社では、A列車で行こうの運行に伴い、三角駅に近い三角港から船で前島港や本渡港に向かう新しいアクセスを提案している。