JR北海道はこのほど、来年8月に東急電鉄と連携して豪華観光列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」を北海道内で運行する計画を発表した。
札幌発着で十勝、知床、富良野エリアを一部バスも使って3泊4日(金曜~月曜)で周遊するプランで、同月中に4回程度運行する。
1日目は、札幌駅から千歳線や石勝線を通って道東の池田駅まで、2日目は釧路駅から釧網線を北上して知床斜里駅へ、3日目は知床斜里駅から石北線などを経て旭川駅に、最終日は旭川駅から札幌駅まで運行。各到着駅では、用意されたバスで観光地や宿泊地に移動する。
同列車は、東急電鉄が伊豆方面で走らせている豪華列車。北海道では、定員を30人程度とし、客車や食堂車、キッチンカーなどの本体車両5両に電源車と機関車2両を連結した8両編成で運行する。
機関車や一部の停車駅には、同列車やJR九州の「ななつ星」のデザインを手掛けた水戸岡鋭治氏が装飾を施し、旅の雰囲気を演出する。発売は来年2月の予定で、旅行代金などの詳細は年末以降に発表する。
JR北海道と東急電鉄では、昨年9月の胆振東部地震で大きな影響を受けた北海道の観光と地域活性化の応援にと、JR東日本、JR貨物を加えた4社で観光列車の走行プロジェクトを設けて検討してきた。
北海道では、2017年からJR東日本の「四季島」が道南地域まで乗り入れているが、道内各地を広域で巡る観光列車は初となる。
JR北海道では、「北海道の大自然や人々との触れ合いなど、北の大地で豊かな時間を過ごしてもらう記憶に残る旅を提供したい」と話しており、地元との歓迎事業にも力を入れる。
東急電鉄の豪華観光列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」