JR四国は5月12日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で今年度下期から来年度上期の商品説明会を開催した。旅行会社や関係者など約120人に、JR四国の鉄道利用商品を紹介した。JR西日本が開発し好評を得ている「DISCOVERWESTハイキング」や観光タクシー「駅から観タクン」、パスポートタイプの切符「ミニぐるりんパス」など、沿線の観光が楽しめる駅からのオプションツアーなどを四国管内に導入した。
四国版「DISCOVERWESTハイキング」は、歩いて四国の魅力を感じてもらえる5コースを設定。日本最古の温泉で、国の重要文化財に指定されている道後温泉などを巡る。また、二次アクセスの向上を図るため、「駅から観タクン」(高知10コース、香川2コース)を設けた。
10年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」放送に合わせて開催される「土佐・龍馬であい博」向けには、メイン会場となる「龍馬伝テーマ館」にも入場できる「土佐・龍馬ミニぐるりんパス」が発売される。
同パスは、指定のJRや私鉄、バスなどの乗り放題と高知県内の約20施設の入場がセットになったパスポートタイプの切符。
地域の伝統産業に触れながら旅先で手軽にオーダーメイドができる「お誂え」では、愛媛の今治タオル地のバスローブや香川県東かがわ市の「マイ手袋」などを設定した。
観光エリアプレゼンテーションでは、四国4県の観光情報を紹介。高知県は、「土佐・龍馬であい博」の概要を説明。尾崎正直・高知県知事も出席し、「高知には食、自然、歴史がある。連泊してもらえる観光地になるよう全力で取り組む」とアピールした。
そのほか、香川県の直島や女木島などを会場に、瀬戸内海の島々の歴史や文化を活かしたアートの祭典「瀬戸内海国際芸術祭」について紹介した。同祭は、10年7月19日から10月末まで開催される。
120人が参加した説明会