JR東日本、総合車両製作所(横浜市金沢区)、JR東日本びゅうツーリズム&セールス(VTS)は8日、総合車両製作所と車両メンテナンス基地の公開ツアーの販売を始めた。鉄道開業150年記念として、車両製造の様子など、内部を特別公開する。
総合車両製作所(横浜事業所)は、新幹線車両や首都圏の通勤車両、海外向けの車両など、これまで約2万3千両の車両を製造。ツアーでは1泊2日の行程の中、間近で「横須賀・総武快速線E235系グリーン車」「中央快速線E233系グリーン車」の製造工程が見られる。
JR東日本の車両メンテナンス基地は、(1)長野総合車両センター(2)郡山総合車両センター(3)小牛田運輸区(5)勝田車両センター―の4カ所の中から選べる。
長野総合車両センターでは、鉄道部品の製造風景が見られ、事業用として活躍した「143系」車両の撮影会の開催や行先表示板などの鉄道古物の販売が行われる。
郡山車両センターでは、電車や気動車など車両のメンテナンス風景が見られる。昨年3月に定期列車での運行を終了した国鉄型車両「185系」を廃車解体する様子を特別公開する。
小牛田運輸区では、2015年に総合車両製作所で製造したハイブリッド車両「HB―E210系」の車内で車両の動く仕組みを解説。観光列車「びゅうっコースター風っこ」を並べ、撮影会が行われる。
勝田車両センターでは、勝田駅から入区列車に乗車し、営業運転では使われない回送線を使い、車両センターまで案内。車内での車両洗浄体験や、交直流車両特有の機器が見られる。
旅行代金は、大人1人10~12万円。
このほか、「電車市場」のオリジナル鉄道グッズや社員が考案、製作したオリジナルグッズが配られる。