栃木県の高校生が企画した観光プランがJR東日本のツアーに採用され、売り出された。通学の途中や地元商店街で見つけたお勧めスポットを巡るもので、地産地消メニューを発案したり、高校生自らコース案内を買って出たりしている。高校生ならでは視点で、栃木の新たな魅力を掘り起こした。
参加費無料の旅行商品「駅からハイキング」に、那須高校と日光名峰高校のプランを採用した。
那須高校の「黒田原発 芭蕉・義経との出会い」(11月8日開催、募集定員300人)は、第1回「高校生観光プランコンテスト」(観光甲子園)の準グランプリを受賞したプラン。東北本線の黒田原駅を出発し、芭蕉が訪れて俳句を詠んだ遊行柳や源義経が愛馬のために祈りを捧げたと言われる馬頭観音などを巡る、所要時間約3時間半のコース。
那須高生が発案した、地元産サトイモを使った「黒田原バーガー」も販売され、地産地消メニューとしても注目されそうだ。
日光名峰高校のプランは、「地元っ子プロデュース 裏日光ぶらり旅」(11月14日開催、同500人)。日光駅を出発するといきなり裏道に入り、地元高校生の通学路にある隠れたスポットを巡る。高校生がコースを案内し、茶道部によるおもてなしもある。所要時間は約3時間半。
「日光といえば東照宮や二荒山神社などが定番だが、きっと(日光の)イメージが変わるはず」と同社では話している。