観光列車「はなあかり」（JR西日本提供）
ＪＲ西日本は8月21日、今秋開催される「北陸デスティネーションキャンペーン（北陸ＤＣ）」に合わせて運行を予定している観光列車「はなあかり」の運転計画やサービス内容の詳細を発表した。敦賀から城崎温泉まで約5時間かけて結ぶ観光列車を、10月5日から12月22日の間の土日に運行。9月5日午前10時から全国の「みどりの窓口」や同社のインターネット予約サービス「ｅ5489」などできっぷを発売する。
観光列車「はなあかり」（JR西日本提供）
「はなあかり」は、「地域の華を列車に集め、お客さまと地域の縁を結ぶ列車」をコンセプトにした3両編成の観光列車。1号車は快適な「籠」をイメージした空間で、沿線各地の工芸品やアート作品を展示した「スーペリアグリーン車」、2・3号車は360度回転可能な独立座席や広いボックス席を用意した「グリーン車」を連結する。同社によると、運用開始後はエリアを変えながら西日本各地を運行する予定だという。
1号車の「スーペリアグリーン車」（JR西日本提供）
今回発表された運転計画は第1弾として、敦賀から城崎温泉までの区間を、今秋開催される北陸ＤＣに合わせて10月5日から12月22日の間の土日に運行する。走行区間は、小浜線、舞鶴線、京都丹後鉄道（宮舞線・宮豊線）、山陰本線を経由。土日で1往復の運転で、下り列車（土曜日）は敦賀を午前10時40分に出発し、城崎温泉には午後3時39分に到着。上り列車（日曜日）は城崎温泉を午前9時54分に出発し、敦賀には午後3時7分に到着する。
車内では地元ならではの食材を使用した弁当とスイーツのセットを事前予約限定で販売するほか、西日本エリアとっておきの工芸品やアート作品をちりばめ華やかな車内を演出する。途中駅での産品販売や車内での職人による伝統工芸の解説など、利用客と地域を結ぶふれあいの場も用意する。
きっぷは、全国の「みどりの窓口」や旅行会社窓口、同社が提供するインターネット予約サービス「ｅ5489」で9月5日午前10時から販売。主な旅行会社窓口でのグリーン車ボックス席（2人・4人用）およびスーペリアグリーン車の取り扱いは、10月5日から開始する。料金は、大人1人あたり片道利用でスーペリアグリーン席が1万2840円、グリーン車指定席が1万640円（通常期、敦賀―城崎温泉間利用時）。
このほか、一部の日程では、「はなあかり」のきっぷと食事などをセットにした特別な旅行商品を観光ナビ「ｔａｂｉｗａ ｂｙ ＷＥＳＴＥＲ」で販売。発売日や旅行代金などの詳細は、9月2日午前11時に日本旅行の「西の日キャンペーン（https://www.nta.co.jp/jrodekakenet/nishinohicp/?SITE_ID=66104023）」ページで公開する。「はなあかり」の車両の詳細については、特設サイトで公開している（https://www.jr-odekake.net/railroad/hanaakari/）。
