JR西日本は14日、東京・西池袋のホテルメトロポリタンで、旅行業者らを対象に「2025年度観光素材説明会」を開き、JRを利用した商品造成や販売促進への理解、協力を求めた。同年最大のイベント「大阪・関西万博」(25年4月13日~10月13日)に合わせ、大阪デスティネーションキャンペーン(DC)の実施や、国内外の観光需要を西日本全域へ波及する「プラスワントリップ」の推進などに取り組む方針だ。
主催者を代表してあいさつしたJR西日本の岡田学・鉄道マーケティング部長は「25年度、西日本エリアではさまざまなイベントが控えている」とし、(1)北陸新幹線敦賀延伸1周年、金沢駅開業10周年(2)大阪・関西万博開幕と大阪DCスタート(3)山口DCプレキャンペーン―などを挙げた。
その上で、「万博会期中には国内外から約2800万人が関西に来る。それらの人々を広域周遊してもらうためプラスワントリップに取り組む。新たな需要創出には旅行会社の協力が欠かせない」と強調した。
また、主催者のひとり、鳥取県の鈴木俊一観光交流局長は中国5県のトピックスを紹介。島根県では作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻をモデルにしたNHK連続テレビ小説の放送(25年秋)、広島では3月に新広島駅ビル「ミナモア」開業や5月の「世界バラ会議福山大会」開催などを挙げた。
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