JTB、エースに宿の品質基準を導入


 JTBは、14年度(4月から)の国内旅行パッケージツアー「エースJTB」で、基幹商品である方面別の「赤パンフレット」に品質と満足度の商品企画基準を導入する。「好評価の宿を厳選している」など主に宿泊施設にかかわる6基準を設定。これを「6つのお約束」として来店客などに品質の良さを明確に提示することで購買につなげる。

 商品企画基準は、年間50万件を超える顧客アンケートなどを基に不満や求めていることを詳細に分析して設定した。

 「好評価の宿」は、アンケート点数で「総合評価」77点以上、「客室」「料理(ホテルは朝食)」72点以上を基準として選定。さらに6つのお約束の中の客室、設備、眺望、料理内容などに関するサービスを確実に提供できることも条件とした。

 客室に関しては、「和室は10畳以上、洋室は20平方メートル以上」を基本にした。JTBの調査によると宿泊に対する一番の不満は「客室」で、さらに客室の中での一番の不満は「広さ」だった。自宅の快適性に劣らぬよう、一般家庭のリビングルームの広さに相当する10畳、20平方メートルを広さの最低基準とした。

 客室での「景色、眺望の良さ」も約束した。企画担当者が基準をクリアしていると確認した客室だけを提供する。
 夕食は「パンフレット掲載の写真と同じ料理」を「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく提供する」と明言する。

 宿泊施設以外の約束としては、「主要観光地で大きな手荷物を配送、または預かる」サービスを全国38カ所で実施する。

 14年度のエース商品の沖縄では「快適宣言」として、旅のストレスを解消するサービスも展開。JTBの利用客専用のラウンジを設置するほか、並ばずに朝食を食べられるプランも設定した。

 添乗員同行型プランでは、バス移動時や夕食時に他のグループと相席にならないよう配慮する。

 
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