電気をこまめに消しています──。ドアノブカードで宿泊客に地球温暖化防止の協力を求める活動が10日、群馬県の伊香保温泉で始まった。JTB関東などによる、温泉地の旅館・ホテルでの温室効果ガス排出量削減の取り組みの一環。
伊香保温泉旅館協同組合(福田朋英理事長)の全52旅館で導入されたのは「マメオフドアノブカード」。カードには「ムダな電気をコマメに消した」「水、お湯をコマメにとめた」「マイ箸またはマイ歯ブラシを持参した」のチェック項目が記載されている。
省エネ活動を行う宿泊客は、チェックイン時に渡されたこのカードを客室のドアノブの廊下側に掲示。チェックアウト時にカードをフロントに返却すると、5キログラム分の国連認証の排出権が日本国政府に移転される。
先着で1万室の宿泊客に配布する予定。排出権の移転目標は50トン。配布し終えるのは来年1月末の見込みとしている。
マメオフドアノブカードは、JTB関東がビリングシステムと実施する「先進環境温泉地推進支援事業」の一環。温泉地や観光地の宿泊施設でのエネルギー使用量を把握し、温室効果ガス排出量の削減を図るもので、環境省の平成21年度カーボンオフセットモデル事業に採択されている。
ドアノブカード