郷土の祭りや伝統芸能を一堂に集めて披露するJTBオリジナルイベント「杜の賑い山形2014」が山形デスティネーションキャンペーン(DC)期間中の6日、山形県天童市で開かれた。花笠踊りや最上川舟唄といった山形の伝統文化を、「芭蕉と歩く山形路」をテーマに芸術的な演出で披露。全国から4100人の観光客が詰め掛け、幻想的な舞台に惜しみない拍手を送った。
東北復興支援と東北地方への交流人口拡大を図るとともに、地域の伝統文化の保護とそれを継承する人材の育成につなげ、地域活性化に貢献するのが目的。東日本大震災が発生した2011年から3年連続して、東北の地で開催している。
イベントは、俳聖・松尾芭蕉の足跡をたどり、地域に根ざした伝統文化と「奥の細道紀行」で詠んだ句を絡ませ、ストーリー性のある舞台に構成。谷地八幡宮の林家舞楽、長井市の黒獅子舞、天童市の人間将棋、上山市の加勢鳥、創作太鼓、若者らによるダンスパフォーマンスなども披露された。
地元・山形を代表して歓迎した吉村美栄子知事は「山形県は、さくらんぼ、ラ・フランスなど四季折々の果物を生産する果樹王国。県産米『つや姫』や酒、ワインなども有名で、食文化は豊富。温泉も多く、歴史も豊かな山形で楽しんで、心も体も満足していただきたい」とあいさつした。
山形県内の約20団体、500人が出演。午前、午後の2回の公演が行われた。
オープニングセレモニーの様子