JTBは5月28日、日本ブルーフラッグ協会と海洋保全を起点とした持続可能な地域づくりのための包括連携協定を締結したと発表した。
≪ブルーフラッグとは≫
国際NGO FEE(国際環境教育基金)が実施するビーチ・マリーナ・観光用船舶を対象とした世界で最も歴史ある国際環境認証です。認証基準を達成すると取得でき、毎年の審査を通じて、ビーチやマリーナ等における持続可能な発展を目指しています。世界では51か国5036か所(2023年6月1日現在)、国内では14か所(2024年5月1日現在)がブルーフラッグ認証を取得しています。
■連携の背景と目的
周囲を海に囲まれた島国である日本には、自然、景観、食、文化など、豊かな海の恵みを生かした魅力的な観光地が多くあります。しかし、近年海の環境問題が深刻化し、海水浴客や観光客も減少傾向にあり、その解決のためには新たなビジネスモデルや資金調達の方法が求められています。一方で、企業においても、ビジネスを通して地域の社会課題を解決するESG経営やSDGs達成に向けた取り組みは急速に進んでいますが、具体的な実行策やパートナーシップの形成に課題がある状況です。そこで、日本ブルーフラッグ協会と、JTBの持つ強みを組み合わせて、企業のSDGs達成に貢献する新たなビジネスモデルを創出し、地域の持続可能な発展と地球環境の保全を促進することを目的とした包括連携協定締結に至りました。
■両者の役割について
・日本ブルーフラッグ協会は、ブルーフラッグ取得支援を専門に実施する国内唯一の組織として、ブルーフラッグ取得支援を行い、地域の観光振興や海洋保全活動に対する支援策を提案するとともに、企業の社会貢献活動やSDGs達成に向けた具体的なプログラムを提供します。
・JTBは、旅行・観光のプロモーション力を活かし、これらのプログラムや活動を全国の企業や自治体等に広く提供します。また、新たなビジネスモデルの創出や資金調達の方法についても提案します。
■主な取り組み内容について
・地域のブランド化を推進するための海の国際環境認証「ブルーフラッグ」取得支援及び環境保全活動サポート
・ブルーフラッグ取得ビーチ・マリーナを基軸とした、サステナブル循環型観光振興策の提案、ブルーツーリズムツアー造成支援、ワーケーションの誘致サポート、企業のSDGs研修、環境体験研修のパッケージ造成支援
・環境をテーマにした探究学習プログラム、アクティビティの造成支援
・海を活用した地域活性化イベントの企画、運営
・持続的な地域活性化を視野に入れた、DX推進、関係人口・交流人口の増加策、移住定住促進、訪日インバウンド強化のサポート
・その他、企業のSDGs達成に貢献する新たなビジネスモデルの創出及び地域の持続可能な発展へ向けたサポート
■今後の展開について
国内100箇所の自治体において、海の国際環境認証「ブルーフラッグ」取得を推進することで、企業のESG経営を推進しSDGsの目標達成に向けて貢献するとともに、地域の持続可能な発展と地球環境の保全を推進します。
■一般社団法人日本ブルーフラッグ協会について
日本の海の豊かさを守り、持続可能な社会の発展に寄与することを目的に、国際NGO「FEE(Foundation for Environmental Education:国際環境教育基金)」が実施するビーチ・マリーナ・観光船舶を対象とした国際環境認証「ブルーフラッグ」の取得支援及び普及促進を実施しています。
名称 :一般社団法人日本ブルーフラッグ協会
本社 :神奈川県藤沢市鵠沼桜が岡3-9-29
設立 :2022年4月1日