JTBは3月1日をめどに、宿泊予約サイト「e-hotel」を発展的に転換し、ビジネス、レジャー両面の旅館・ホテル宿泊予約サイト「るるぶトラベル」(http://rurubu.travel)を新たに立ち上げる。検索機能の使いやすさを訴求し、旅行情報誌「るるぶ」の知名度を生かしてユーザーを呼び込みたい考えだ。専業他社に後れを取っている“場貸し型”宿泊販売のテコ入れを行う。
すっきりとしたトップページ画面で検索に特化した。地域から探す一般的な方法に加え、“売り”は、宿名や住所・地名、駅名のキーワードで絞り込み、表示された目的先エリアの地図から宿泊施設を探し出せる機能。出張利用では特に重要視されるロケーションが視覚的に確認できる。
定宿や候補の空室情報をすぐに取り出せる「Myクリップ機能」も備えた。最大6施設まで登録可能。モバイル連動にも対応し、現地や移動中でもサイト情報を閲覧できる。
契約施設は、旅館・民宿とホテルが各等分で計8千施設。るるぶトラベル(提携サイトを含む)の07年度取扱目標額は約320億円で、06年度の場貸し型販売160億円の倍増を狙う。宿泊手数料は基本契約8%を当面、覚書で6%にする。
販売はe-hotelの流れから当初はビジネス需要が中心だが、「ゆくゆくはレジャーと半々にする。観光性の強い『るるぶ』ブランドを最大限活用したい」(盛崎宏行JTB旅行事業本部宿泊戦略担当マネージャー)。
一方、JTBホームページを介した宿泊販売との両立を図るため、「JTB」ブランドは前面に出さない。また、JTBパブリッシングが運営する「るるぶドットコム」は旅行情報サイトとして存続する。
新サイトのロゴ