JTBと小田急トラベルは4日、神奈川県箱根町への旅行をPRする共同プロモーションを横浜駅で実施した。箱根は箱根山の噴火警戒レベルの引き上げで旅行客が半減している。立ち入り規制エリア外の宿泊施設は平常通りの営業であることや、秋、冬の見どころをアピールした。
箱根から旅館関係者9施設・10人、芸妓4人も加わった。総勢約20人で箱根への旅行を呼び掛けながら、横浜駅西口付近を行き交う人々に両社の旅行パンフレットやノベルティなどが入った販促ツールを配布した。
箱根の立ち入り規制エリアは大涌谷噴煙地を中心とした半径約1キロメートル以内。プロモーション活動に参加した仙郷楼の石村光稔常務は「警戒範囲の外は普段通り」と強調、「元気な箱根にぜひ来てほしい」と語る。
2社の共同プロモーションは8月5日からこれまで東京都内の有楽町、新宿で実施され、今回が4回目。
小田急トラベルの飯田惣三常務取締役営業統括部長は「箱根への誘客のためには現状を客観的に伝えることが大切だ」とJTBとの共同プロモーションの目的を明かす。JTB首都圏の坂本友理執行役員は「もっと元気を出してもらえるよう箱根を応援していく」と意気込む。
箱根観光の回復に向けてJTBと小田急トラベルは、今後も正確な情報発信と販売促進を継続的に行っていく予定だ。
芸妓衆も箱根旅行を呼び掛けた