クレジットカード予約決済システム「JTB Book&Pay(ブックアンドペイ)」などを提供しているJTBビジネスイノベーターズ(JBI、東京都港区)は11月28日、東京都港区のTKP品川カンファレンスセンターで旅館・ホテルなどの宿泊施設限定の特別セミナーを開催した。32人の参加があった。
メインセミナーには帝京大学経済学部教授の宿輪純一氏が登壇し、「キャッシュレス決済の近未来の姿」をテーマに講演。同氏は、大手金融機関勤務などの経歴を生かし、金融の決済やインフラを得意としている。当日は、「当局のキャッシュレス政策」「それぞれの決済商品の性質」「決済インフラの近未来の全景」などについて解説。「マネーロンダリング(資金洗浄)対策のため2018年末に500ユーロ紙幣が廃止されるなど、世界的に高額紙幣廃止の方向にある。日本の1万円札も廃止の噂がある中で、確実にキャッシュレス化の流れに向かいつつある」などと述べた。
メインセミナー後はパネルディスカッションを開催。宿輪氏に加え、旅籠屋社長の甲斐真氏、三井不動産ホテルマネジメントマネージャーの角彰子氏、グランビスタホテル&リゾート・セールス&マーケティング部担当部長の末岡俊氏が、「クレジットカードは手数料以上のメリットがあるのか?」「キャッシュレス決済比率40%は宿泊業界で実現可能か?」をテーマに活発な議論が交わされた。
セミナーの様子