JTB商事(東京都文京区)とターボソリューションズ(東京都文京区)はこのほど、発行ダイオード(LED)照明のレンタルサービスを開始した。「二酸化炭素(CO2)の削減効果が高いエコ商品」をキーワードに旅館・ホテルに売り込む。LED照明を購入する場合、高額な初期費用がネックになり導入に二の足を踏む企業があるが、レンタル方式の採用で導入が容易になるという。
このLED照明レンタルサービスは、光波(東京都練馬区)のLED電球「シャイニングボール」などを使う。消費電力の削減額の一部をレンタル料と相殺すれば、「算出上は初期費用がなく、さらにキャッシュフローをプラスにできる」(JTB商事)。価格は1個あたり月額300円(税別・基本料金)から。
JTB商事では、旅館・ホテルがLED電球1千個を1日・16時間使用で試算した(1個あたりの電気代を16円で想定)。同サービスを使えば、「白熱電球使用に比べ、年間446万円の電気代の削減が可能」(同社)という。年間のレンタル料金360万円を差し引くと同86万円のキャッシュフローの改善につながる計算だ。
4月からの改正省エネルギー法施行により、対象となる旅館・ホテルも環境対策への取り組みが迫られている。特にLED照明は、CO2の大幅な削減効果を導入後すぐに得ることが可能。また、60ワットの白熱電球に対し、6.2ワットと消費電力を9分の1以下に削減できることから、「早急に打てる有効な対策」として需要を伸ばしている。2012年までには、白熱電球の生産が中止になる市場背景もあり、将来を見越した設備調達も求められている。
JTB商事では今後、店舗やオフィスなど幅広い分野でのLED照明の一般化に備え、積極的な市場開拓を行う。
問い合わせ先は、JTB商事・旅館ホテル販売本部(東京都文京区関口1—44—10、TEL03・3513・3520、ファクス03・3513・3610)。
シャイニングボール