JTB協定旅館ホテル連盟沖縄支部とJTBの観光施設協力組織「JTBレキオス会」は8月23日、沖縄ツーリストと共同で、イスラム圏からの旅行者を呼び込むための「ハラルセミナー」を沖縄県那覇市で開催した。沖縄支部やレキオス会の会員をはじめとする沖縄の観光関係者、約180人が参加した。
チャイナリスクを避けて、インドネシアやマレーシアなど東南アジアからのインバウンド誘致に目が向けられている。そこに住む多くはイスラム教徒で、豚肉を食べてはいけないなど、生活の判断基準「ハラル」を守る。今後増加するイスラム教徒の受け入れ対応は、豚食文化の沖縄にとって大きな課題だ。
セミナーでは日本ハラル開発推進機構の理事長、錫村民生氏がイスラム圏からのインバウンド誘致の基礎知識を説明。沖縄ツーリストのインバウンド担当、デニス・トルトーナ氏が沖縄でのハラル受け入れの現況について語った。
沖縄支部とレキオス会の幹事で、JTB沖縄の草野宏基・国内商品事業部地域統括部長は「マスコミも含め参加者の関心は非常に高かった。ハラル対応については、今後も継続して取り組む」と意欲を見せる。
沖縄支部とレキオス会は9月20日に北海道留寿都村のルスツリゾートホテル&コンベンションで「ハラル料理に関する研修」を実施する予定。イスラム圏のインバウンドビジネスに先駆けて取り組んでいる同ホテルからイスラム教徒の歓迎の方法などを学ぶ。
セミナーの様子