JTB法人東京と明大が学生新事業提案コンテスト、1位は産能大チーム


川村社長(左)から優勝トロフィーを受けとる産能大チーム

川村社長(左)から優勝トロフィーを受けとる産能大チーム

 JTB法人東京(川村益之社長)と明治大学(福宮賢一学長)の商学部ゼミナール協議会は10月28日、「学生新事業提案コンテスト〜旅を基軸とした無限の可能性に挑戦〜」を明治大学アカデミアホールで開いた。参加29チームの中から予選を勝ち抜いた大学生6チームが、川村JTB法人東京社長に新事業の提案を行った。

 1位は産業能率大学の「パパっ娘プログラム」。女の子が生まれてから幼稚園、小中高、大学、社会人を経て結婚し、巣立つまでの各ライフステージで、イベントや旅行、ブライダルなどをJTBがトータルでデザインし、父娘の関係性を支援するという企画。「私たちが行ったアンケートの結果では42%の娘が父親を嫌い、興味なしと回答。このままでは『ヴァージン・ロードを歩く』という父娘にとっての大イベントの時にきれいな涙を流すことはできない」(産能大生チーム、斉藤玲奈さん)と考え、この企画が生まれた。

 2位は慶応大チームの「Let me be your guide」。訪日外国人旅行客向けに「寄り道検索機能」を付けたスマートフォンアプリを提供するという企画。

 3位は同じく慶応大チームの「お写んぽカメラ」。拡張現実(AR)搭載のデジカメを国内観光名所で貸し出し、歴史上の偉人の立体映像(3D)や過去の景色などを楽しんでもらうという提案。このほか明大チーム、早大チーム、明学大・早大・明大の混成チームが質の高いプレゼンテーションを見せた。

 同コンテストは昨年に第1回を実施。早大、慶大、明大の3大学から参加した各チームが競い、旅の思い出をマンガにするという提案をした早大チームが優勝した。今年は対象を東京都内の全大学に広げ、29チームが参加した。(1)「旅のチカラ」が生かされていること(2)社会に必要とされるものであること(3)学生目線であること──の3点をポイントに審査を行い、1位の提案はJTB法人東京が正式事業化を検討するというもの。

 同コンテストの企画、運営はJTB法人東京と明大の協力のもと、早大マーケティング研究会と慶大経済新人会マーケティング研究部の学生らが行った。

 JTB法人東京は、08年に文部科学省「教育GP(質の高い大学教育推進プログラム)」で採択された、教育方法の工夫改善を目的とした取り組み「産学連携による自主・自立型実践教育」の一環として、10年4月から明大商学部で特別テーマ実践科目「サービス新事業の考え方とその手法を学ぶ」の授業を受け持っている。同コンテストも産学連携による自主・自立型実践教育の趣旨に沿い実施している。

川村社長(左)から優勝トロフィーを受けとる産能大チーム
川村社長(左)から優勝トロフィーを受けとる産能大チーム
 
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