JTB西日本は、日本飛行船と旅客総代理店契約を結び、本格的には日本初という飛行船による遊覧クルーズを10月25日に発売した。6月7日に日本飛行船が国土交通省から航空運送事業許可を取得したことを受けて、準備を進めてきた。
第1回として、首都圏での遊覧クルーズを11月23日〜来年1月5日に1日4便を設定。埼玉県比企郡の日本飛行船桶川運航基地を発着場として、上野、浅草、汐留、六本木、新宿など東京都内のメーンスポットを周る。初日の出や初詣のフライトもある。
第2回は、来年3月下旬〜5月上旬に関西での就航を予定する。「日本各地でベストシーズンに飛ばしたい」と鈴木孝三・JTB西日本社長。
関東、関西での54日間のクルーズで1千人の販売を目標とする。
使用する飛行船「ツェッペリンNT」はドイツ製。浮揚ガスには不燃性のヘリウムを使用し、爆発の危険がないという。上空300〜600メートルを飛行する。