JTBは、グループ会社である朝日旅行の営業を来年3月31日に終了し、その後、清算の手続きに入る。顧客の高齢化や、新聞を告知媒体とした企画商品の集客力低下などで売り上げが減少し、全社的な回復の可能性が極めて厳しいと判断した。
成長性の高い事業やブランド価値が高い事業は、その事業とのシナジーが期待できるJTBガイアレックへ再編する。「シリーズごとに、現在の成長性、JTBガイアレックとの親和性を考慮して検討する」とJTB。正式には12月下旬に決定する予定。
ブランド力の高い、独立した組織である「日本の旅文化を創る会」や「日本秘湯を守る会」「日本文化遺産を守る会」などの商品は、各会の意向を聞きながら検討する。
同社株はJTBが51.25%、朝日新聞が39.38%を保有。現在64人の従業員は、JTBグループや朝日新聞社グループで再雇用する。