JTB国内旅行企画は15日、訪日外国人観光客向け国内パッケージツアー「サンライズツアー」の2017年(1〜12月)商品を発売した。16年まで東京から富士山、京都・大阪・広島のゴールデンルートを中心に商品を設定していたが、北海道から沖縄まで全国に広げ、多様化する訪日外客のニーズを吸収する。16年販売目標(64万人)比で81.3%増となる116万人へと大きく販売を伸ばす計画だ。
多様になった商品群を整理するため、アジアを中心とするリピーター向けの体験型観光素材商品「エクスペリエンスジャパン」をサンライズツアーへブランド統一。新たに多言語エスコート型の日帰りツアー「デイ・トリップス」・宿泊付き周遊型商品「マルチデイ・ツアーズ」、フリープラン型のホテル・素材パッケージ「フリー&イージー」・新幹線パッケージ「トレイン・パッケージ」、素材型商品「エクストラス」の五つのカテゴリーを設定し、16年の150コースから全国169コースに拡充した。
新商品としては、北海道で流氷、沖縄で八重山を鑑賞し、日本の文化や食、買い物などを盛り込んだ「JALで行く日本一周14日間の旅」などを設定している。
大谷恭久社長は「日本全国を面でとらまえた魅力ある商品の拡充によって、政府が掲げる『地域分散』『地方創生』に貢献したい」と意欲を燃やす。
販売を担うJTBグローバルマーケティング&トラベルの座間久徳社長は「オンライン販売の強化、海外エージェンシー営業の拡大、日本到着後の予約取り込みの拡大などによりJTBグループ全体での販売拡大を目指していきたい」と話す。