JTB、KNTの2社はこのほど、NEXCO中日本と連携し、ETCにより通常より割安で高速道路を乗り降り自由で利用できる、山梨地域のドライブ旅行商品を発売した。高速道路の利用拡大を図るNEXCO中日本と、車を利用した新たな旅行市場の開拓を狙う旅行2社の思惑が一致したことで実現した商品。
旅行2社の販売する商品はいずれも、NEXCO中日本が提供する高速道路ETC周遊パス「甲州やまなし周遊ETCパス」を組み合わせる。首都圏地区の発着エリアから高速道路の利用を開始し、同エリアで利用を終了するのが条件だが、山梨地区の周遊エリアでは何度でも高速道路を乗り降りできる。同パスは1月10日〜3月23日の連続2日間乗り放題で、料金は普通車1台3800円。
KNTが国内旅行商品「メイト」で販売する「みちしるべSP『富士の国・やまなし』」は、山梨県内49軒の宿泊施設が選べるほか、河口湖畔の観光施設21カ所の入館割引やプレゼントなどの特典を受けられる「おもしろ手形」が付く。
JTBが国内旅行商品「エースJTB」で販売するのは「ETCで行くドライブ旅行『らくらくドラ旅山梨』」。河口湖や石和などの宿泊施設29軒を選べるうえ、宿泊施設でのワインなどのサービスや観光施設での割引などの特典が付く。
3社は「乗り降り自由であることで、今まで通り過ぎていた区間にも立ち寄れる。その地域の活性化にも寄与できる」とドライブ旅市場の展開に期待感を示した。
連携商品による利用見込みは、高速道路利用車1500台、宿泊利用者4500人。