JTBは、国立大学法人、地元自治体と共同で開催する「シニアサマーカレッジ」を、2回目の今夏は2大学から7大学へと拡大する。学習意欲の高い全国のシニアを対象に夏季休業中の大学施設で、交流しながら本格的に学習する教育プログラムを実施するもので、生涯学習と地域学習の両方の特徴を持つ。
初回の弘前大学と山口大学に、今夏は岩手大学、信州大学、岐阜大学、香川大学、高知大学の5大学を加える。
講義は各大学が独自の研究成果や地域の特色を生かしたラインナップを用意。
例えば、弘前大学では「三内丸山遺跡」、信州大学では「川中島の合戦」、高知大学では「四万十川とクジラ」など。大学の教員が講義の7割を、地元自治体と地元企業が3割を担当する。
8~9月の2週間で全20~24講義を行う。募集人員は各大学とも30人以上。受講料は13万円。
弘前大学と山口大学で開かれた前回は、51~80歳の受講生64人がキャンパスライフを満喫した。県外の受講生が8割以上を占めており、団塊世代の定年退職を背景にシニアサマーカレッジでの国内ロングステイ需要の拡大も期待される。
08年度は12大学に拡大する予定。