JTBグループの10年9月中間連結決算は売上高が前期比5.4%増の6095億円、営業利益が110億円増の57億円となり、経常利益で101億円増の62億円、当期純利益では78億円増の23億円と黒字に転換した。売上高で国内旅行はわずかに落としたものの、海外旅行が大きく伸ばし、中核の旅行事業が5457億4300万円と前年を5.6%上回った。JTBが11月26日に発表した。
国内旅行の売上高は2.6%減の2802億4700万円。個人旅行で予約の間際化、直販化が進み、企画商品「エース」の販売が低迷したことが前年割れとなった主な要因。団体旅行は教育団体で前年同期を下回ったが、一般団体が堅調でほぼ前年並みだった。
海外旅行は、昨年の新型インフルエンザの反動もあり日本人出国者数が大きく伸張して、15.2%増の2393億4800万円となった。
インバウンドは22.9%増の261億4800万円。昨年11月から続く訪日外客数増加の影響を受け、特に韓国、中国、台湾、香港など近隣のアジア市場が堅調だ。
連結対象小会社数は国内89社、海外84社の計173社、持分法適用会社20社を合わせて193社。9月末の従業員数は前年同期よりも1454人減少して2万7323人となっている。
通期では経常利益で80億円を見込む。