JTBは、地域固有の魅力を創出し、活性化に長年取り組む組織・団体の事例に贈る第2回「交流文化賞」の最優秀賞に、小樽雪あかりの路実行委員会の「歴史的遺産を活用したまちづくり イベント『小樽雪あかりの路』を通して」に決めた。
小樽雪あかりの路は、景観作りが進められてきた小樽で厳寒の2月、地元で製作のろうそく15万本を灯す催し。今年で9回目。「市役所職員が手作りで始めたイベントが北海道の冬の風物詩にまで成長。景観保存から通年観光への努力と継続性、市民ボランティアと観光客との交流、外国人ボランティアの参加など官民をあげてますます拡大している」と高く評価された。
優秀賞は、大地の芸術祭実行委員会の「越後妻有 アートをみちしるべに里山を体験する」と、豊後高田市観光まちづくり株式会社の「豊後高田『昭和の町』物語」の2作品。特別賞は、大分県宇佐市の「ジョイントで取り組む農と心の教育体験 安心院型グリーンツーリズムの新たな展開」となった。
交流文化賞のもう一部門、地域の文化や人々との交流を描いた一般旅行者の体験記を対象にした「交流文化体験賞」は、最優秀賞に藤川堯子さんの「林芙美子と歩く尾道の旅」を選んだ。優秀賞は渡辺伸悟さんの「ベドウィンの教え」だった。
JTBは「長年の努力や斬新なアイデアに満ちた様々な交流事業を表彰し全国へ発信するとともに、交流文化産業の担い手として『持続可能な観光』と『双方向型観光』の実現をめざす」と言う。